・華もなく、際立った特徴もなく、さり気なく作品に紛れているに見えるけど、実は超曲者。 一度存在に気づけばやみ付きになる、秘伝の隠し味エスニックスパイスみたいなとこ。
・目、手の表情、身体のキレ。どう見てもおじさんなのに、時に激しくキュート。 10人兄弟中、6人の姉と3人の兄に培われた、構わずにはおられない天賦の末っ子気質?
・独特の声と、柔らかな語り口 母曰く「教授声。あの声で説明されると、難解な事でもすんなり理解できる…気がする(失笑)」 作品によっては、外国語国訛り、字幕不要の意味不明な言語なのもまた趣き深し。 モンク2最終回でのBM通報、トミー王子物語朗読は、英語がわからなくても極上の話芸だと思いました。
・もの食む姿が清々しい ギャラクシー・クエストやバーバーでは、ほとんど食い中風状態なのに モンク様バーガー食いみたいにお下劣狙いでない限り、意地汚い印象を受けません。 食べたいから食べてます、って感じで自然体。食べる姿は品性が出ると言うけれど、不思議に上品ですよね。
・変幻自在、国籍不明、万国共通の普遍的感情を繊細に表現する演技力
・本人自身が変にハリウッドずれしてなくて、誠実そう etc.etc.
「シェフとギャルソン、リストランテの夜」のプリモ。
・スタンリー・トゥッチも舌を巻いたイタリア語の発音(上手らしいです…わからないけど)を 短期間で身につけた役者根性と知性とシャイな人柄が一杯詰まった、さまよえるイタリア移民のお兄さん。
・ティンパーノ、プリモの手で口に運ばれたりしたら…ああ神様!(シャローナなら「やだ、ウッソ!」) 味わった瞬間、天国直行。
・職人堅気俳優が演じる、腕に自信あり採算度外視の純情頑固なシェフに、五感全てを満たされた後の おもしろうて、やがてかなしき宴かな…西洋人が侘び寂びの境地まで醸し出すなんて、渋すぎる。
・ラストシーン、左手で卵焼きを食べるところまで(なぜ右手を空けていたのか…考えると深い)全く手抜きなし。 畜生!殺してやりたいほど「上手い」
「ギャラクシー・クエスト」
・はじめはキワモノB級映画のつもりで大笑い、終わってみれば作品自体が想定外の上物センスオブワンダー。 一見安そうな俳優たちは、隅々まで演技派揃い。表裏一体の笑いと涙の絶妙な配分。かけるべきところに手間と予算をかけた撮影。 そして、見事な伏線回収で大団円の脚本。(モンクも最終回はこうあってほしいです。)
・陳腐な台詞、ダサダサな登場人物、イタイオタクまでもが、最後はみんな輝く爽快感。
・後に、例のメイクと笑顔は「売れない俳優が役欲しさに、顔と芸名をむりやり東洋人ぽくしてオーディションを受けた。」 という裏設定をシャルーブ自身が考え、それに基いたものと知り、この人デキる!!とまっすますベタ惚れ。
・転送前にスナック自販機に心を奪われてる姿といい、のんびり紙袋くわえてベリリウム球転がしてる姿といい (DVD特典のメイキングでは、素で転んだのかシガニーに助け起こされてるよ、この人…)
シャルーブの芸細ぶりとオフビートな笑いのセンス、登場人物中最も複雑かつ多様な笑顔の演技パターンの見事さ、 何度見ても飽きません。我家のDVD機器購入を決定した記念作。ビバDVD!…でも映画館で見たかった。 ちなみにスタートレックは全く見てません。
・「クイックチェンジ」 トンズラステップ&のりものジェスチャー
・「インポスターズ」 テンション上がりきったところで、まさかのやってもうた!ポーズ
・「ギャラクシー・クエスト」 艦長転送要請に動転して、服のファスナーをジコジコ上げ下げするも
ラリアリ登場でファイトいっぱあつ、男覚悟のファスナー一気上げ!
・「モンク」 薬でモンク様降臨後、いつもの推理ポーズを取りながらシャローナにウィンク
・「ポーリー」 ラスト近くのウルウルアップ
・「ギャラクシー・クエストDVDの特典」 似非オリエンタルメイクが落ちきってないまま、
なぜかシガニー・ウィーバーの役作りについて、実演コミで嬉しげにしゃべっているとこ
……止めて下さあい。ひとつはだめ無理決められない…。
・ロミオとジュリエットのロミオ (ご本人がやりたいのだとか。)
個人的には、
・ハートウォーミングドラマの理想的な父親
・科学者か技術者のノンフィクションドラマ
・物静かで頭の切れる、お茶目で残酷な殺人鬼さん
・女帝に取り入って陰で実権を握る男、とかも面白そう。
主役か脇役か微妙な役ばかりですね。
日本の作品ですが
・「電車男」USAおじさんリメイク
・黒澤明のリメイク「生きる」 トム・ハンクス主演と噂されてますが(決定?)
「ターミナル」の主人公は、トム・ハンクスもよかったけど、もし10歳若ければシャルーブもよかったね、と、 映画鑑賞後トム好きの母に言ったところ「それだと華がない」の一言にKO負け。…ほっといてくれ。 「生きる」は、断然トムよりトニーで見たいですよ、私は。
「ワレワレハウチュウジンダ」…???
気になってるのが、BS2で流れたらしいメッセージ「モンクの推理は文句ナシ」の日本語ぶり。 おそらく「言わされた」オヤジギャグでしょうが、聞きたいです。 でもシャルーブにここまで言わせといて、「モンク3」がなかったら…許さん(笑) 遅くなる(来年秋以降?)とは思うけれど、大丈夫ですよね、ねえ…NHKさん?
・トム・ハンクス、メリル・ストリープ(ウチの母が好きなもので…案外シャルーブと似た系統なのかも?)
・ジム・キャリー(ああ見えて繊細そうだし。両極端にピリピリしたボケ&ツッコミの取り合わせが吉と出れば見逃せない。)
・ジェーン・カツマレク(http://www.imdb.com/name/nm0434223/bio
おお、ギャラクシー・クエストのガイみたいだ。)
・あまり現実味ないけれど、日本人なら、角野卓造も面白そう。女性ならYOU。
あと、故・渥美清(=寅さん、のイメージで捉えられがちですが、稀代の職人俳優だったと思います。 寅さんも好きですが、もっといろいろな役がこなせたはずなのに、と思うと残念で…。
シャルーブも=モンク、のイメージが世間で固定してしまうと、ちょーっとフ・ク・ザ・ツ。 ワザヲギの管理人さんは、そこんとこがよーくわかってくれてて、とてもとても嬉しかったのですよ。 とはいえ、私の周囲はモンクすらほとんど知らない…それが現実。取り越し苦労か?)
・管理人さん推薦のビリー・クリスタル!これ唸りました。
アナライズ・ミー&ユー、大好き!ロバート・デ・ニーロがとても可愛かった。 (相方と融合して双方の魅力をより引き立たせる触媒みたいなとこも、シャルーブの持ち味だと思うので、 天下のイジリ屋ビリー・クリスタルとなら、どう化学反応を起こすのか?…ワクワク。)
…完全に押さえが利かない状態で突っ走ってますね、ごめんなさい。